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柚子( YUZU ) Home(1997-2000精選)歌詞
1.地下街

木漏れ陽が眩しい10月晴れた午後
今はなんにもしたくない
ただ風にすべての答えをゆだねてる
知りたくないことも 沢山あるけれど
今はここにいるだけで それでいいんだ

幸せな気分なら 背伸びして
誰の心の中にも 花は咲くから

今夜あなたに逢いたくて 逢えなくて 悩んでる
まわりの目気にしてもしょうがないし
気持ちのままいこう だってそれは
あなたが好きだから

いつものように帰る そんなひと時でも
夢中で走ってる 疲れることも忘れてる
ただ一つだけの想いを カバンに詰め込んで
果てしなく続く旅に 終りなんてないんだよ
遠いところにいるあなたに この想い届け

心なしか 今夜中に答えが出そうな
そんな気がして ひとりで笑ってる

今夜あなたに逢いたくて 逢えなくて 悩んでる
まわりの目気にしてもしょうがないし
気持ちのままいこう だってそれは
あなたが好きだから

明日 あした朝 起きたらあなたに逢いにいこう
台本なんて要らないよ そうだよ
気持ちのままいこう だってそれは
あなたが好きだから

だってそれは あなたが好き だから


2.なにもない

失くしたものを探し歩いている 誰かにそっと言いたくても
「そんなに急いで何処に行くの?」と そうだねアイツの言うとおりかもね

耳をふさいで目を閉ざして それでも何かを探して
行きづまりと始まりを感じてる

あぁ聞こえない 何も分からない 届かない
悲しくても涙しかでない
それでいい それだけでいいよ

駅の裏側の細い路地を抜けて 歩き慣れたこの道を
何も起こらず何も起きずに 時計の針が2時をまわる

もうどうにでもなれと 一度開き直ってみたら
やけに小さい自分に気がついた

あぁ聞こえない 何も分からない 届かない
悲しくても涙しかでない
それでいい それだけでいいよ

街の光り 眩しくて目をそらすよ
あぁ出会いなどないけれど今は
楽しいよ それだけなんだよね


3.夏色

駐車場のネコはアクビをしながら 今日も一日を過ごしてゆく
何も変わらない 穏やかな街並
みんな夏が来たって浮かれ気分なのに 君は一人さえない顔してるネ
そうだ君に見せたい物があるんだ

大きな五時半の夕やけ 子供の頃と同じように
海も空も雲も僕等でさえも 染めてゆくから

この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せて
ブレーキいっぱい握りしめて ゆっくりゆっくり下ってく

風鈴の音でウトウトしながら 夢見ごこちでヨダレをたらしてる
Oh いつもと同じ網戸ごしの風の匂い
休日でみんなもゴロゴロしてるのに 君はずいぶん忙しい顔をしてるネ
そうだいつかのあの場所へ行こう

真夏の夜の波の音は不思議な程心静かになる
少しだけ全て忘れて波の音の中 包みこまれてゆく

この細い細いうら道を抜けて 誰もいない大きな夜の海見ながら
線香花火に二人で ゆっくりゆっくり火をつける

いつか君の泪がこぼれおちそうになったら何もしてあげられないけど
少しでもそばにいるよ…

この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せて
ブレーキいっぱい握りしめて ゆっくりゆっくり下ってく

ゆっくりゆっくり下ってく
ゆっくりゆっくり下ってく


4.少年

1.2.3.4.
人生を悟る程かしこい人間ではない
愛を語れる程そんなに深くはない

単純明解脳みそ グルグル働いても
出てくる答えは結局 'Yes No Yes No'

いくら背伸びをしてみても 相変わらず地球はじっくり回ってる
今自分に出来る事をひたすらに流されずにやってみよう

未練なんて何もない なんて恋はした事がない
アイ アム ストロング まさか言えません

たまたま偶然驚き行きあたりばったり
行きつく答えは結局 'Let's Go Let's Go'

つまずく事もたくさんあるだろう だけどただでは起きない心に決めてる
強くなんてなりたくない 自分らしく温かく生きていこう
Oh yeah (Y.U.Z.U.)

1.2.3.4.
いくら背伸びをしてみても 相変わらず地球はじっくり回ってる
今自分に出来る事をひたすらに流されずにやってみよう


5.雨と泪

そんなに泣かなくていいんだ そばにいるよ
だから自分の足で歩こう 君の泪はいつか大粒の雨になり
大地を固めるのだから

長い長い道のりの中には つまずく事もあるだろう
心を踏みにじったり弄(もてあそ)んだり そんな奴らにかまう事はないんだ
夜明けがもうすぐ君の事を待っているから・・・

そんなに泣かなくていいんだ そばにいるよ
だから自分の足で歩こう 君の泪はいつか大粒の雨になり
大地を固めるのだから

山を超え川を下り大きく息を吸い込む 繰り返す道のりを目一杯進んでやれ
妬みや僻(ひが)みや 蔑(さげす)んだりバカにしたり 周りの目なんておかまいなしなんだ
新しい朝が君の全てを照らしてくれるから・・・

そんなに泣かなくていいんだ 笑いとばそう
そこにはみんながいるから 君の泪はいつか優しい雨になり
きれいな花を咲かすのだから

そんなに泣かなくていいんだ そばにいるよ
だから自分の足で歩こう 君の泪はいつか大粒の雨になり
大地を固めるのだから


6.月曜日の週末

乗り遅れた人達は 必ず聞こえないふりを決め込んで
へんちくりんなこだわりだけが太い根っこをはっている

今さら遅いとか早いとか言わない方がいいんだけど
あえてあからさまに曖昧にどっちでもいいと言ってくれ

雨が強くてよく晴れてたっぽい月曜日の週末は
あからさますぎて大事な事がわからない

そんな事はよくある話しだと君は笑うかも知れないけれど
いつも僕は考えこむのさ ずっと

ひび割れている常識と感情の裏返しって奴が
僕の知らないとこでコソコソ なにやら影口をたたいてる

今さら遅いとか早いとか言わない方がいいんだけど
あえてあからさまに曖昧にどっちでもいいと言ってくれ

雨が強くてよく晴れてたっぽい月曜日の週末は
あからさますぎて大事な事がわからない

そんな事はよくある話しだと君は笑うかも知れないけれど
いつも僕は考えこむのさ ずっと

今さら遅いとか早いとか言わない方がいいんだけど
あえてあからさまに曖昧にどっちでもいいと言ってくれ

雨が強くてよく晴れてたっぽい月曜日の週末は
あからさますぎて大事な事がわからない

そんな事はよくある話しだと君は笑うかも知れないけれど
いつも僕は考えこむのさ ずっと
いつも僕は考えこむのさ ずっと


7.からっぽ

何気ない様な顔して いつもと同じ様に笑ってた
今日の空みたいに青く澄んだ君の目が何か語りかけた

言葉はいつも奥の方から 後(うしろ)に虚しさ連れて教えてくれた
けれどこんなにもからっぽになったのに僕は歩きだした

どうにもならない歯痒(はがゆ)さが 一つづつゆっくりと僕の前で立ち止まる

だからその目で僕を見ないで悲しくなるから
多分君は僕の中にもう映らない

人を好きになる事 当り前の事なんだけど
僕がもう少しその事を知っていればこんな事にはならなかったのかもね

答えは今も見つからないまま 繰り返しの渦の中また一歩踏み出すよ

だからその目で僕を見ないで悲しくなるから
多分君は僕の中にもう映らない

忘れる事なんて出来ない僕が今日もここに居るから
君の影をいつもどこか探してる


8.いつか

少しずつ街の風も冷たくなってきたから
風邪をひきやすいあなたの事が気になります
冬の匂いが僕を通り抜け始めると
溢(あふ)れる程切なくて逢いたくて…

傷つきながらもがきながら
僕達は明日という日を夢見て 生きていく

いつか又どうしようもなく寂(さび)しくなったその時は
何処(どこ)にいても何をしてても駆けつけてあげるから
ありふれてる言葉なんて捨て去ってしまおう
何も要らないあなたがいる それだけが僕の全て

今年は雪が降るのかな?
びしょ濡れになってはしゃいだあの日
降り積もった真白な雪は
全ての事を包み込んで行くだろう…

戸惑いながらつまずきながら
僕達は昨日という日をかみしめて 歩いてく

いつか又どうしようもなく寂(さび)しくなったその時は
何処(どこ)にいても何をしてても駆けつけてあげるから
ありふれてる言葉なんて捨て去ってしまおう
何も要らないあなたがいる それだけが僕の全て

大事なことをごまかしながら誰もが目をつぶり
一人ぼっちになりそうになっても もう大丈夫だから

いつか又大きな波があなたを連れ去ろうとしても
全ての力使い果たし守ってあげるから
時間は過ぎ人は流れ何もかも見えなくなっても
ここに居るすぐ傍(そば)に それだけが僕の全て

不安を抱(いだ)き 悲しみに打たれ 信じる事に挫(くじ)けそうになっても
あなたを想い唄い続けて行く それだけが僕の全て


9.始まりの場所

この町に潜んでる 場違いな勘違い
「どっちでもいいよ」と誰もが口走る
今夜もどこかで退屈が産声あげて
「こっちへおいで」となぐさめあい果てしなく続く

「一体何だ?」ニセモノが叫ぶ
期待外れの言葉は聞きたくない

それなら今すぐに出かけよう
きっかけはいつも訳もなく訪れて
跡形もなく去ってゆく 明日吹く風を探そう
始まりの場所から真っ白い夜を超えて

息を吸い込んで思いっきり吐き出した
「嘘も方便」がやけに鼻につく
もう本当の声は聞き取れないけど
「始まりの音」いつの間に鳴り響いている

紛れもない 嘘も本当も
期待外れの言葉は聞きたくない

それなら今すぐに出かけよう
きっかけはいつも訳もなく訪れて
跡形もなく去ってゆく 明日吹く風を探そう
始まりの場所から真っ白い夜を超えて


10.サヨナラバス

予定時刻は6時 あとわずかで僕らは別々の道
君は僕の少し後ろ 涙ぐんで下を向き歩く
やるせない想いだけで 石コロ蹴飛ばしてみても

いつからなんだろう 互いに素直になれぬまま
大切に想うほど 大事な事が言えなくなって

サヨナラバスはもうすぐ君を迎えに来て
僕の知る事の出来ない明日へ 君を連れ去って行く
サヨナラバスよどうか来ないでくれないか
やっぱり君が好きなんだ

今ならまだ間に合う ほんの少しの言葉も出ないまま
バスに乗り込んで行く 後ろ姿をそっと見つめてた
お釣りを待ってる君の 振り向いた最後の笑顔

どうしてなんだろう 気付くのが遅すぎて
楽しかった時間だけ 想い出の中映し出される

サヨナラバスは君を乗せて静かに走り出す
手を振る君が少しずつ 遠くへ行ってしまう
立ちつくす街並み一人ぼっちには慣れてるのに
どうして泪が止まらないんだろう…

サヨナラ サヨナラ また笑って話せるその日まで
僕は僕らしくいるから


11.センチメンタル

打ち寄せる波の音に慌てて靴を脱ぎ捨て
走り出した僕ら自由の風に吹かれて微笑んだ
夕焼けの空に一つはぐれた雲を見つけて
君が何処にも行かない様に強くその手を捕まえた

何もかもが憂鬱に想えてた日だって
少しも無駄じゃなかった こうして君と出会えたから

はぐれた心の破片を拾い集めて
この胸に真実の花を咲かせよう
そっと泪が流れてしまう時も
きっと色づく日を信じながら
そして僕らのセンチメンタルな夏が過ぎて行く…

いつか話してくれた夢の続きを僕に教えて
ちょっと照れた君の横顔今もまだ残っているから
子供みたい泣き明かした夜も無邪気に笑ってた朝も
揺れ動く気持ちの全てを受け止めて君を想ってる

僕ら互いに鏡の様に映しあって
確かめる様に重ねあう様に二人の答え見つけていこう

ふり返り寄り添う並んだ足跡
いつまでもこうして君と歩いていたいから
もしも暗闇に包まれてしまう時は
情熱の光を道しるべにして

出会いと別れを繰り返しながら
傷つけ傷つきあった日々を
失った物と手にした物に戸惑いながら…

はぐれた心の破片を拾い集めて
この胸に真実の花を咲かせよう
そっと泪が流れてしまう時も
きっと色づく日を信じながら
砂に書いた想い出がさざ波に流されて
もうすぐ僕らのセンチメンタルな夏が過ぎて行く…


12.友達の唄

毎日毎日くだらない事をやっては
いつでもどこでもはしゃいでた
ここの所なかなか会えなくなったけど
みんな元気でやっているのかな?

過ぎてく時間に戸惑っているのなら少しだけ休もうよ

今日は昨日の悲しみも明日への不安も全てしまって
夢見て笑っていようよ
何も分からなかったあの頃の様に泪が出るくらい
朝まで笑っていようよ

どっかで誰かが何を言っていようとも
みんなといると嫌な事なんて全部忘れちゃうんだ
頭がイイ奴等とは言えないけれど
それぞれ悩みを持って生きているのさ

繰り返す現実につまずいているのなら少しだけ休もうよ

今日は何気ない事で傷ついた心も大空へ吹き飛ばし
ふと足元見てみようよ
気付かなかったけど ほらきっとそこには
忘れてはいけない想いがきっとあるから

変わってゆく暮らしの中で失う物もあるけど
何も変わらない物だってあるんだよ

今日は昨日の悲しみも明日への不安も全てしまって
夢見て笑っていようよ
生きてるって事が何より素晴しいって分かる気がするから
朝まで笑っていようよ


13.心のままに

鳴々 今日も慌ただしい一日が終わりを告げて
白いため息は星の無い空へ消えてゆく
繰り返す行き詰まりに時おり自分を見失しないそうになる
このまま矛盾の渦の中に飲み込まれてしまうのかい?

現実というデカい壁にブチのめされて
また優しさを捨てなければならないの
それを生きる術というなら僕はそんな事信じない
もう自分をごまかすのはやめて
そう 心のままに進もう…

愛なんてものは今の僕に分かるはずもなく
けれど人を想う気持ちは誰もが持ってるはずなのに
憎しみあい傷付けあい孤独に蝕まれてしまう
もう自分をごまかすのはやめて
そう 心のままに進もう…

鳴々 今は悲しみをポケットにしまいこんで
本当の答えを見つける為に確かに歩き出す


14.飛べない鳥

ここにあるのは風 そして君と町の音
それだけで良かったのに
しなやかな秋の声が悲鳴に変わる
本当はもう少し君と居たかったんだ

飛び方を忘れた鳥達の歌声を
聞いておくれ

きっと見上げた空は青く
ほらごらんよ僕らなんてちっぽけなもんさ
君からもらった
優しさの言葉を持ってまた歩き出す

近ごろじゃ創られた世界 憂鬱の答え
なんとなく透けて見えて嫌になるけど
君と歩きそして笑うために
全てを知ってゆく事 恐くなんてないさ

食い違いの向こうから確かな足音
探しながら行こう

朝日昇る線路の向こう
鮮やかに染まるオレンジ色を見ていた
確かな答えなんてさ
見つからないまま 飛べない鳥の様に

変わりゆく時代 不釣り合いでも構わない

きっと見上げた空は青く
ほらごらんよ僕らなんてちっぽけなもんさ
君からもらった
優しさの言葉を持ってまた歩き出す
飛べない鳥の様に


15.嗚呼、青春の日々

初恋のあの人がもうすぐ母親になるんだって
小さな町の噂話で耳にしたよ
一緒になって馬鹿やったアイツが父親の後を継いで
一人前に社長さんになるんだってさ

それぞれの想いを胸に 互いの道を
確かに歩んでゆくんだね

嗚呼 嗚呼 青春の日々よ
嗚呼 嗚呼 青春の日々よ…

みんながお似合いだって 長い事付き合ってた
二人にも別れがきて
いつも強気だった あいつガラにもなく
俺なんかの前で泣いてたよ

そっちの世界はいったいどんなんだい?
俺もそのうち行くけどさ
そん時までめーいっぱい悩むこともあるけれど
自分なりに生きてゆくよ

この唄は聞こえているのかい もし聞こえているのなら
下手くそな唄 いっしょに歌おうぜ

嗚呼 嗚呼 青春の日々よ
嗚呼 嗚呼 青春の日々よ
嗚呼 嗚呼 懐かしき町よ
嗚呼 嗚呼 素晴しき友よ
嗚呼 嗚呼 美しき命よ
嗚呼 嗚呼 青春の日々よ…
Ah Ah… Ah…